開始時期と治療内容
小児矯正の開始時期
- お子さまの歯並び・咬み合わせの治療(小児矯正)は7~11歳前後の混合歯列期に行います。混合歯列とは、大人の歯(永久歯)とお子さまの歯(乳歯)が混在している状態のことです。
小児矯正の治療内容
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乳歯から永久歯に生え変わる際に、歯がきれいに並ぶように誘導していきます。それによって、すべて永久歯に生え変わった時に、マルチブラケット装置を装着する期間を短く、または装着する必要がないようにします。
お子さまの矯正治療は大人と異なり、予防矯正と考えます。
①より正常から美しい骨への成長促進
②大人の歯への生え変わりを助けること
お子さまの骨は大人よりも軟らかく、この時期にしかできない治療でもあります。
矯正装置
拡大装置
- 定期的にねじを回し装置を拡大して、顎を拡げていく装置です。歯が並ぶのに十分な隙間がない場合に使用する装置です。 夜間使用の取り外し式装置です。
バイオネーター
- 上下顎が一体となった装置です。他の取り外し式装置に比べて少し大きめです。夜間だけ使います。下あごが後退していて上の歯が出ている場合などに使用する装置です。
プレオルソ装置
- お子様でも無理なくはじめる、負担が少ない機能的マウスピース型矯正法です。やわらかい素材の付け外しが可能な矯正装置で、違和感や痛みが少ないのが特徴です。着けるのは家の中だけでよく、学校などに持っていく必要もありません。装着することで、歯並びだけでなく噛み合わせや口腔内の筋肉バランスを整えて歯列に良い影響を与えてくれます。
リンガルアーチ
- 上の奥歯にバンドをはめ、歯の裏側にワイヤーを通す装置です。裏側に入りこんだ歯を表側にだしたりするのに使います。 固定式の装置です。
マルチブラケット装置
- ひとつひとつの歯に1個づつ装置を付けていく固定式の装置です。 歯磨きを頑張らないとむし歯ができたり、歯茎が腫れたりしますので、取り外し式装置だけで済むのが好ましいです。 成人矯正で使うものと同じ装置です。成人矯正では全体に使いますが、小児矯正ではどうしても必要な 場合にやむを得ず部分的に使用する事があります。
ご注意して頂くこと
歯磨きのしやすさや快適さを重視し、お子様の治療の場合、当院では取り外し式の装置を優先的に用いております。
取り外しができるため、あまり使って頂けない場合は予定通りにいかないことがあります。
治療を始めて頂いたら、ぜひ一緒に頑張りましょう!
装置によって目的も異なりますし、各装置には得意不得意がありますので、小児矯正で用いる装置では、一本一本の歯並びを完全にきれいにすることは難しいですが、取り外し式装置だけで皆様に十分ご満足頂けるような歯並びになるよう最善を尽くさせて頂きます。
お子さまの矯正治療で上下の成長と歯の生え変わりを治した後、一本一本の歯並びをよりきれいにしたい場合は、成人矯正治療へ移行できますので、ご希望がありましたらご相談ください。
小児矯正の料金
小児矯正の費用
- 各種装置料、装置装着料、保定装置料などすべてを含んで280,000円かかります。
それとは別に、毎回の診療時に下記のいずれかがかかります。
むし歯の治療や、乳歯の抜歯などの治療は別途費用がかかります。
- 相談料(相談時にかかる費用)
無料
- 検査診断料(検査時にかかる費用)
- 22,000円(税込)
- 調節料(装置を使用している時に毎回かかる費用)
- 5,500円(税込)
分割でのお支払い
- 当院は患者さまにかかる治療期間に合わせて分割回数を設定しております。
毎月ご負担額を7,800円から可能です。もちろん手数料はかかりません。
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例)装置代280,000円
治療予想期間:3年(36ヶ月) - 分割可能回数:36回
月額負担:約7,800円